2009年9月18日金曜日

住宅地価が上がらない理由

本日都道府県地価調査が発表されました。
99%の地域で地価は下落しています。

下落している理由は何でしょうか。

先ず全ての商品には需要と供給のバランスと言うものがあります。
土地も例外ではありません。
ただ土地というものは二つとして同じものはありませんので微妙に一般の商品とは異なりますが、やはり需給バランスがあります。
売りたい人より買いたい人が多ければ価格は上がり、売りたい人が買いたい人より多ければ価格が下がります。

次に買いたい人がどんな層かです。
中間層と呼ばれる働き盛りの世代は厳しい環境の中マイホームどころではありません。
若い層はまだ所得が低いので、購入できる価格の上限が決まってきます。
結果、マイホームを求めている層が若いので、高いものは売れない。
住宅はローコストメーカーが伸びているように建築費が下がっていますがそろそろ限界の価格になりました。総予算から住宅の価格を差し引いた残りが土地代となりますので、その価格まで下がらないと土地が売れないのです。

最後に土地や住宅が余りだしたのです。
一人っ子の世帯が増え、一人っ子同士が結婚します。お互いの実家が持ち家だったら将来どちらかに住むものとしても一方は余ります。宅地造成がどんどん進み、マンションがどんどん建って、平成20年の持ち家住宅率は全国平均61.2%になっています。
我が国の総住宅数は5759万戸で総世帯数は4999万世帯で統計上は760万戸の住宅が余っています。また総住宅数の13%が空き家です。

平成20年住宅・土地統計調査
http://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2008/index.htm

以上により、住宅地が下がる要素は沢山ありますが上がる要素は殆ど無い状況です。
地価が上がらなくなると、今後は住宅の価値を高める方向に目を向ける必要があります。




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