2009年12月4日金曜日

住宅瑕疵担保履行法に盲点


10月1日から始まった「住宅瑕疵担保履行法」(欠陥住宅補償制度)ですが、どうややら盲点があったようだ。

平成21年12月4日付け日経新聞の記事によると、先日経営破綻したマンションデベロッパー穴吹工務店のマンション購入者300〜400世帯が補償対象から外れる恐れがあることがわかったという。

住宅瑕疵担保履行法による補償制度は専用の保険加入と供給戸数に応じた供託金を積んで保証に備える方法の二通りを選択する方法で保証を行うものだが、保険は10月1日から加入が義務付けられているのに対し、供託金の供託は来年3月末までの期限が定められており、6ヶ月間の空白期間がある。

穴吹工務店は供託を選択しており、来年3月までに1億円の供託金を積む予定だったが現時点で供託はされておらず来年3月末までに供託がされない場合、マンション購入者のマンションに欠陥があっても補償が受けられなくなるのだ。
なお専用保険加入による補償は、引渡し後に加入はできない。

このままでは消費者保護に大きな欠陥があるとも言えるわけで、3月末までに引渡しを受ける住宅を購入しようとしている方は保険加入の業者を選択すべきである。



広島でマイホーム? 広島の不動産情報 へどうぞ。